No73
悲しんでいる人たちは、幸いである、彼らは慰められるであろう。
Blessed are those who mourn, for they will be comforted.
(マタイ5:4)
皆さんこんにちは。日本も寒そうですね。イギリスも寒いですよ。コーヒーを煎れても、すぐにアイスコーヒーになってしまいます。:)
さて、今現在、持続可能な開発目標(SDGs)を世界で真剣に考えているのは、私と、このブログを読んで下さる方々だけ(?)になってしまいましたが、引き続きネタにして楽しみましょう。:)
実は、SDGsには基本となる考え方があります。
"誰ひとり取り残さない" No one will be left behind
すべての人のための目標の達成をめざし、もっとも脆弱な立場の人々に焦点をあてます。
5つのP - People, Planet, Prosperity, Peace, Partnership
人間、地球、豊かさ、平和のための目標であり、国際社会のパートナーシップにより実現をめざします。
人間 (people) – すべての人の人権が尊重され、尊厳をもち、平等に、潜在能力を発揮できるようにする。貧困と飢餓を終わらせ、ジェンダー平等を達成し、すべての人に教育、水と衛生、健康的な生活を保障する
地球 (planet) – 責任ある消費と生産、天然資源の持続可能な管理、気候変動への緊急な対応などを通して、地球を破壊から守る
豊かさ (prosperity) - すべての人が豊かで充実した生活を送れるようにし、自然と調和する経済、社会、技術の進展を確保する
平和 (peace) – 平和、公正で、恐怖と暴力のない、インクルーシブな(すべての人が受け入れられ参加できる)世界をめざす
パートナーシップ (partnership) – 政府、民間セクター、市民社会、国連機関を含む多様な関係者が参加する、グローバルなパートナーシップにより実現をめざす
一見、素晴らしい考え方に見えますが、よく注意してご覧下さい。
「誰ひとり取り残さない」は、それに続く文章がありません。
「誰ひとり取り残さない」で、どこに行くのか、書いてありません。
私は、ぜひ、天国に行くことを希望いたします。:)
◎まずはみんなで泣いてもいいではないか◎
中国の古典などを読むと、「泣き女」という葬式の盛り上げ役が出て来ます。調べてみると、中国だけでなく、古今東西どこにでもあるお役柄のようです。
「泣き女」とは、その葬式の悲しさを盛り上げるために、家族以上に大げさに泣いて、場を「悲しみで盛り上げる」事を職業としています。おそらく、未亡人などの年老いた女性たちの、生活の糧としての機能を果たしていたと思われます。
私の故郷では、それが女性たちの「念仏」を唱える事業に繋がっているように思われます。
コメディドラマなど見ていると、笑いのツボの部分に、音で「笑い」が入ります。見ている方は、自分が面白くなくても、その合間の「笑い」で、「ああ、ギャグだったんだ」と思わせられる仕組みになっています。
古代ギリシャでは、演劇が盛んだった事は、皆さんご存じだと思いますが、その演劇スタイルは、現在のものとは少し違っていたようです。初期には、俳優による「朗読」に近い形だったと言われています。そこに、「コロス」と呼ばれる合唱隊が、話の内容に合わせて、人々の感情を引き起こすような抑揚ある声を出し、場を盛り上げます。台本にもきちんと「コロス」の役割やせりふがありますから、とても重要なお役目です。
映画のBGMのような働きをしたのでしょうね。またコロスが劇の中の「泣き女」のような効果を出したのでしょう。
◎なんでいきなり泣き女の話をしたかというと◎
SDGsの17の目標のうち、2番目にあたる「飢餓の撲滅」について調べているうちに、その悲惨な状況に、私はちょっとショック状態になり、頭の働きが止まってしまったからでした。
飢えに苦しむ人の数は2019年に約6億9,000万人にのぼり、2014年から増加していて、5年間で6,000万人近く増加したと推定しています。2018年から19年の間だけでも1000万人も増えました。
これは世界人口の8.9%にあたります。SDGsでは「2030年までに飢餓を失くす」ことを目標にしていますが、予測ではゼロになるどころか8億4140万人に増加する見込みだそうです。
世界的に見て、アジアが飢餓人数が高いですが、将来的には改善し、アフリカの飢餓が高まるだろうと予想されています。
日本も他人事ではありません。特に日本では、シングルマザーの世帯が、厳しい生活を強いられている事が分かります。(詳しい内容は下記参考資料にて)
(資料は『ネクストサピエンス』様からお借りしました)
◎まずはみんなで泣こう◎
これまでも、多くの政府機関や民間機関などが、貧困国を支援してきたでしょう。しかし、飢餓の克服は、いつになっても達成出来ません。そこに住む人々の自立と自律しか、本当の道はないのだと思います。自分たちの食料を自分たちで作る以外に、飢餓を解決する道はないと思われます。
アフリカの豊かな大地を欧米人が侵略しなかったら、アフリカには貧困はありません。アジアの国々を欧米人が侵略しなかったら、もっと豊かな国々だったでしょう。
しかし、500年続いたヨーロッパの侵略に、世界中が苦しめられ、現在の貧困を作っている原因があるとして、果たして、その怒りの矛先をどこへ向ければいいのでしょうか。
私も農家の娘として生まれ、農地を維持する大変さを子供の時から知っています。それは一代では出来ません。また一人では出来ません。基盤整備、安定的な水の確保、地域の天候、土壌の栄養など、農業に適した土地にするまでに、時間や労力がかかります。土地にあった品種改良の歴史も必要でしょう。
また、収穫物を皆で均等に分ける、賄賂、汚職、強奪のない環境、一年を通して辛抱強く土地を維持する規律など、人間としての「自律心」がないと、農業の維持は難しいものです。
その土地に合った生活、自然と共に暮らす生活を、全て踏みつぶされてしまった後の世界で、何が「地球を破壊から守る」なのでしょうか。まずは、人間の心根から直さなければ、おそらく地球は回復しません。
私たちは、傲慢の限りを尽くしたのだと思います。ここは、問題の解決などと、さらなる傲慢さを繰り返すことなく、まずは皆で泣きましょう。
なぜ、私たちは、これほど豊かな国において、未だに食べる物に困っている母子家庭をほっておけるほど、冷たい人間なのか。
なぜ、私たちは、これほど神が豊かに美しい自然を、私たちに与えてくれたことに感謝もせずに生きているのか。
なぜ、私たちは、自分の食料一つ育てられないほど、落ちぶれてしまったのか。
どうして、これほどの飢餓を私たちは作り出したのか。
まずは、皆で泣きましょう。泣いて泣いて、悲しみましょう。
そして、神にその悲しんでいる姿を見せましょう。その嘆きを示しましょう。自分の醜さを省みましょう。それが出来ないうちは、どんな問題も解決出来ないと、私は思うのです。
「人の内側から出るもの、それが問題です。肉欲、盗み、殺人、姦淫、 貪欲、邪悪、あざむき、好色、ねたみ、悪口、高慢、あらゆる愚かさ、それらのものはみな、人の心の中からあふれ出ます。この内側から出て来るものが人を汚し、神にふさわしくない者とするのです。」
(マルコ7:20-23)
今の私は飢餓状態にある方々とご一緒に、泣く事しか出来ません。
【参考資料】
~健康TIPS~ ローズ
昔から、バラは「愛」を象徴してきました。喜び、祝い事、感謝の印として、贈り物として利用されます。
また「美」のシンボルともされ、自分に自信を持つ、人間同士の愛を育てる、幸運をもたらす、幸福や信頼を導くとも言われてきました。
バラの花びらは、紅茶に入れると、リフレッシュ効果が高く、新鮮な気分を呼び起こしてくれるでしょう。寝室などをお祈りの場所にしている方は、花びらを置くと神聖な空間を守る効果もあります。
ローズオイルは入浴の際に、直接、数滴お風呂に入れて使う事が出来ます。悲しみや、メランコリックな気分をやわらげ、幸福感を高めてくれると思われます。
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